来週はFOMC(7/25〜26)年内の利上げはあと何回?2023/7/21
ドル円 141.8円
■来週はFOMCが7月25日〜26日に開催される
今回のFOMCにおける利上げの決定は織り込み済みで、市場の関心は次回のFOMC(9月19日〜20日)以降の利上げの有無や、最初の利下げ時期に移っています。
利上げは7月で打ち止めとなり、その後しばらく金利は据え置き来年3月19日〜20日のFOMCで利下げが開始されるとの見方が優勢のようです。
■FF金利の誘導目標は5.00%~5.25%
7月に25bpの利上げが決定された場合、年内に25bpの利上げされる可能性は残っています。
米国の雇用情勢は安定していて個人消費も底堅いことを考えると、利上げ打ち止めを示唆する内容となる可能性は低いかもしれません。
■7月と9月か、7月と11月か
年内に2回利上げするのか、パウエル議長の記者会見に注視したいと思います。
記者会見で利上げ終了が強く意識されれば「ドル安」となり145円意識は遠のき138円へ下落する可能性もあります。
いまはニュートラルでFOMCを待つ
ファンダメンタル分析
ドル円 来週のトレード戦略初心者なりのドル円相場分析
昨日の要人発言を受け、
ドル円は142円付近まで上昇しました。
金曜は141.8円で終わりを迎えています。
現在の価格帯ですが。
どうやら日足の21SMA(赤線)が意識され止まっているようです。
※日足参照
また145円からフィボを引いたときの61.8%の戻しが、142円付近となっており、
戻り売りのポイントとして意識されやすい場所かと思います。
※4H足画像参照
週明けの予想。
現在アセトラのような形を形成しているようなので、
週明けもう少し上昇はしそう。
ただ、前述した通り142円は戻り売りを
意識されるラインだと思うので、ここで反発されることを予想。
ファンダ的にも142円を超えて上昇しそうな材料はまだない認識。
4H,1H足ともにRSIは70近いので、一度調整の下落を想定する。
よって、
週明けは142円からの戻り売りを狙って行きたい。
利確目標はオレンジ丸付近。
・141.23付近
フィボ38.2%であり、要人発言の下落ときに、
反発した価格帯である。
・141円付近
フィボ50%であり、キリ番でもある。
142円をブレイクして上昇した場合、
142円のサポートを確認した上でロングしていきたが。
今の状況で素直に上昇してくのは考えにくいので、
ロングを入れたとしても長くは持たないようにしたい。
その時の状況をみて、保有時間は決めたい。
来週の日銀会合でのYCC撤廃の可能性は
低いと見られており、警戒も弱まっている。
要人発言も度々ありましたね...
基本的には上目線でよさそう。
ドル円 139~141円揉み合い後は月末に向けて下方向の可能性チャートは日足です。
今週と来週でドル円に置いて特に注目度が高いのが日本のCPIと日銀の政策金利決定会合です。
CPIは前回が3.2%に対し今回の予想が3.4%と少し高めに出ることが予想されています。
それよりも高い数字が出た場合には政策変更の可能性が示唆され、円高になると予想されます。
また、予想よりも低く出た場合は政策変更の思惑が払拭され、円安に動くと考えられます。
ただ、18日のG20財務相中銀総裁会議関連の会合で植田総裁は「持続的、安定的な2%のインフレ達成にはまだ距離がある」とコメントし、7月の政策変更はないと見て円は売られました。
その動きは続かなかったものの、政策変更期待などから先週大きく下落した分は戻りやすいんじゃないかと思っているので、CPIの結果が低めに出れば140円を突破する動きも考えられることは留意しておきたいです。
今月の日銀の政策変更が無い前提で、CPIが予想通り付近であればドル円は日銀発表で少し上がったのち引き続き138円あたりまでの下方向と考えています。米国と相反して日本のCPIは上昇しているということになるので、日銀の政策変更の思惑は続くと思われるからです。
今週はなかなかやりづらい相場で、現在ノーポジで静観しています。
139円の前半は目先のレンジの下限でありクラスターポイントなので買いやすいかなと思っています。なので入るとすればそこから一旦ロングを考えています。
ドルインデックス 100ドル付近で反発 ドル安トレンドは継続かチャートは日足です。
先週ドルインデックスは101ドルを割れて勢いよく下落しました。
現在100ドル付近で反発している状況です。
それに伴い特にドルストの通貨は下落しています。
ここからの動きですが今週はアメリカの指標は特に大きなものはなく、一旦このあたりで揉み合うのではと考えています。
そして来週にはFOMCがあるのでそのあたりから動きが出てくると考えています。
方向性としては引き続きドル安トレンドになるのではないかと思っています。
理由としては次回のFOMCは25bpsの利上げはほぼ確定かと思いますが、インフレ率は前回3.0%と予想よりも低い数字となり、今後は金利を維持する形になると思っています。
あと一回利上げをするかしないかはインフレ率が何かしらの要因で再燃した時にそれを抑える形で実施するのではないかとぼんやり考えています。なのでもしかしたら今回の利上げが最後になる可能性もあるとも考えられます。
その為これ以上ドルが買われる理由も少ない為どちらかと言うとドル安トレンドは継続かなと思っている次第です。
どこまで戻るかを考えたときに101までの戻りは想定して後は今週の動きを見て判断したいところです。
230718米国相場分析2022年初に暴落を始めた米国株は昨年10月頃に200週移動平均で見事に踏みとどまり、最近のS&P500は最高値の90%ぐらいのところまで回復している。サイクル的には中間反騰で終わるかと思っていたところで2022年11月にChatGPTが公開され、AIブームとなって元々想定されていなかった世界線に突入した。
私も御多分に漏れずAIブームが来ることは想定できておらず、半年前までは完全に下目線で考えていたので大外しである。ブームによっては経済サイクルから想定される相場をも突き破る勢いが生まれうることは大きな学びとなった。
この半年はまぎれもなくNQやSP500などの総合指数は上昇トレンドであり、中間反騰だと主張するにはあまりに上昇しすぎているためその言い方はチャート的にもはや不適切だと思っている。
だがここで疑問が生じる。AIブームによって上昇トレンドになっているのは間違いない。だた、それはあくまでAI関連の株および事業の調子が良いだけだったり、他を含んだ経済指標にまで影響して本当にサイクルにも影響しうるのかと。つまり経済指標・サイクルと株価を分けて考えた際に、本来それらは連動するはずだが、AIブームによって株価だけが吊り上げられ、実体経済が伴っていない可能性はないだろうかという純粋な疑問である。
①仮に実体経済が伴っていないのであれば…失業関連の指標が悪化するのでは?
一段目にSP500と失業者数および新規失業保険申請数を表示している。グレーの部分はリセッションである。
過去を振り返っても失業率が上昇したところでリセッションとなり、多くの個所でその時期にSP500は底値を付けている。またこれまでは失業率の低下が緩やかになってから1年程度で失業率が急増するというサイクルを繰り返してきた。しかし現状は低下が緩やかになったにもかかわらず、珍しく急増の兆しは見られていない。
一方で新規失業保険申請数はというと、失業者数と比べると明らかに上がり始めているように見える。保険なのだから失業する前に申請するのが当たり前で、過去を振り返っても失業者数の推移より半年から1年程度先行して動き始める傾向があることが見て取れる。ただ絶対値は全くもって当てにならないので、あくまで黄色信号点灯といったところだろうか。まだノイズの域を出ていないが、保険申請者数がもう100k人くらい増えると、これまで失業者数の増加を伴わなかった個所は少なくとも過去50年では見つからない。
②仮に実体経済が伴っていないのであれば…受注関連の指標が悪化するのでは?
二段目に耐久財および消費財の新規受注数を示している。AIブームであればそれを動かすためのサーバーなりPCなりの耐久財が増え、それらにとどまらず経済全体が活性化しているのであれば衣類や食料品などの非耐久財を含めた消費財が増えるだろうという仮説でこれらを選んでいる。これらは基本的に相関して動いているように見えるが、直近では逆方向に動き始めているように見える。消費財と比べると耐久財はだいぶnoisyなためもう少し経たないとはっきりは言えないところではあるが。
受注関連としてもう一つ、小売売上高の年率推移を示していある。通常の小売売上高の発表値は名目値であるが、そのままだと近年の高インフレ下での実態を見誤るため、インフレ率を差し引いて実質値としてある。これを見ると過去に小売売上高が0もしくは負値のところではここまで見てきた指標群は中立or悪化を示している。直近の実質小売売上高も負値であり、売上がインフレに追い付いていないことを表している。これらをまとめるとAIブームにより関連する耐久財の受注は伸びているが、それ以外の領域の受注や売り上げには波及しきれていないと言えるだろう。
念のためインフレ状況も見ておこう。
三段目にインフレ率および金利関連の各種データを載せている。
一番目立つところとして、まず家賃インフレ率が突出している。よく話題になるコアインフレ率が1年前くらいから前年比で下がり始めていたのに対し、家賃だけは半年前くらいにようやく落ち始めてきたばかりで、前者と比べるとまだ全然下がった内に入らない水準となっている。さすがSTICKYと言われるだけある。
家賃だけではなく住宅ローン金利(固定)も酷いことになっている。これは常時10年金利+αで推移しており、一時はコアインフレ率とともに下がり始めたかと思いきや、再び上昇して現在約7%である。日本のローンの感覚から比べるととんでもない水準である。30年ローンというのは全ローンを毎年1/30=3.3%ずつ返せと言っているわけであるが、ローン金利7%ということは今家を買うと最低でもその倍以上に払わないと30年で払いきれないということになる。そんな状況ではそもそも家なんか買おうと思わないかもしれないし、買ったとしても消費に積極的になるのは難しいだろう。
もう一つ注視しておきたいのはトリム平均PCEである。トリム平均というのはあまり聞き慣れないかもしれないが、ばらつきを減らすために上位および下位のいくつかを除いた平均のことで、ダラス連銀などが毎月発表している。ばらつきが小さいのはコアインフレ率と比べると一目瞭然である。コアインフレよりこっちを見るべきかと言われたらそういうわけではないのだが、少なくともFRBが注目しているのはPCEであり、これが高止まっている以上インフレが落ち着いてきたとみなすのは早計だろう。
ここまではファンダメンタル的に見てきたが、ここまで見て皆さんの目にはどう映っただろうか?
最後にテクニカル的にもVanguardのセクター別ETFを使って見ておきたい。下にチャートを追加した。
見えている範囲内での最高値・最安値には印をつけてある。また私の過去記事から220625時点での主要構成銘柄を、加えて別途S&P500を占める比率(230331時点)も参考までに下に併記している。
4段に分けて表示しているのは単純に見やすくするためで、比較的値動きが近い者同士でグルーピングしている。それ以上の意図はない。
==============================================
引用元:過去記事「米国株 全セクター比較」より
■1段目
(1位)VGT 情報技術 26.1%(APPL:アップル、MSFT:マイクロソフト、NVDA:エヌビディア)
(5位)VIS 資本財 8.7%(RTX:レイセオン・テクノロジーズ、UNP:ユニオン・パシフィック、UPS:ユナイテッド・パーセル・サービス)
■2段目
(3位)VFH 金融 12.9%(BRK:バークシャー・ハサウェイ、JPM:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、BAC:バンク・オブ・アメリカ)
(4位)VCR 一般消費財 10.1%(AMZN:アマゾン、TSLA:テスラ、HD:ホーム・デポ)
(6位)VOX 通信サービス 8.1%(META:メタ・プラットフォームズ、GOOGL:アルファベット、VZ:ベライゾン・コミュニケーションズ)
(11位)VNQ 不動産 2.6%(AMT:アメリカン・タワー、PLD:プロロジス、CCI:クラウン・キャッスル・インターナショナル)
■3段目
(7位)VDC 生活必需品 7.2%(PG:プロクター・アンド・ギャンブル、KO:コカ・コーラ、PEP:ペプシコ)
(8位)VDE エネルギー 4.6%(XOM:エクソンモービル、CVX:シェブロン、COP:コノコフィリップス)
(9位)VPU 公益事業 2.9%(NEE:ネクステラ・エナジー、DUK:デューク・エナジー、SO:サザン)
■4段目
(2位)VHT ヘルスケア 14.2%(JNJ:ジョンソン・エンド・ジョンソン、UNH:ユナイテッドヘルス・グループ、PFE:ファイザー)
(10位)VAW 素材 2.6%(LIN:Linde PLC、SHW:シャーウィン・ウィリアムズ、FCX:フリーポート・マクモラン)
==============================================
セクター別でみると、1段目で素材セクターのみが最高値を更新し、続いてAIブームに乗っている情報技術セクターが最高値に迫っていることが分かる。
昨年10月ごろに底値が集中しているためその近辺を起点としてみた場合、エネルギーセクター以外は確かに上昇しており、短期では上昇トレンドだと言えるだろう。だが2022年初から始まった暴落からの期間で見ると、先の2セクターを除いてすぐに最高値を更新できるほどの勢いがないことが見て取れる。2023年初からの短期で見てもいくつか下降トレンドに戻っているものすらある。
直近の上昇トレンドがAIブームによってけん引されているものだとすると、情報技術セクターが最高値付近に到達した今現在は、少なくともそれが上値抵抗線を超えるまでは反落の可能性が高まっていると言える。もちろん上にブレイクアウトできればまた買い場とみなして良いが、仮に反落すると全体をけん引してきただけに他を巻き込んで下落しうるのでいったん注意したほうが良いだろう。
かつてなく長い記事となってしまった。
結論としてはいくつか黄色信号が点滅しており、チャート的にも一時停止推奨ゾーンに突中といったところだろうか。少しでも参考になれば幸いである。
クランチ時間:売り手は障壁を破るのだろうか? GBPUSDに焦点を当てていますクランチ時間:売り手は障壁を破るのだろうか? GBPUSDに焦点を当てています
トレーダーらは、英国ポンドに大きく強気であり、ネットロングポジションはなんとexceeding4.7億を超えています11,半ば以来の最高レベル-2014. トレーダーらは、米国の金利がピークに達する危機に瀕しているという印象の下で、イングランド銀行が追加の金利引き上げを実施するための期待を高めています。 注目すべきことに、米国連邦準備制度理事会は、7月26日の会合に先立って「停電期間」に入っています。 その結果、この感情は米ドルに下押し圧力をかける可能性があります。
一方、英国のインフレ率は、今週注目すべき主要なリスクイベントです。 インフレ率の低下(8.7%から8.2%へ)が期待されていますが、イングランド銀行の公式目標よりも四倍高いままであると予想されます。 英国のインフレデータは水曜日の午前2時(NY時間)に予定されています。
チャート上では、GBPUSDは先週の金曜日のデイリーチャートで1.31465付近の高い目標のテストに続いて、より低いレベルを探求し続けています。 市場は先週の金曜日、そして今週の最初の取引日に、緩やかな修正的な下方への動きを見ました。 これにより、20日間の移動平均は価格行動に追いつくことができました。 大きな問題は、売り手が英国のインフレデータのリリースに先んじて心理的に重要なレベルの1.3000を下回る価格を押し下げることができるかどうかで 購入圧力の存在は、状況に不確実性を追加します。
USDJPY今週のJPYのファンドのポジション動向を分析すると140.37近辺で大口とレバレッジファンドはロングもショートも減少、小口はロング減少、ショート増加、アセマネはロング増加、ショート減少となっています。ネットポジションは小口とレバレッジファンドはネットショート増加となっており、大口とアセマネはネットショート減少となっています。以上の観点から相変わらず大口とレバレッジファンドはネットショート積み上がりすぎの水準を維持しており、一部のレバレッジファンドのプレイヤーは140.37でJPYショート(USDロング)を更に積み増したことから、この近辺まで再び上昇してくるのであれば上値が重くなるのでしょうか。まだJPYショートがかなり積みあがっているため、これらを巻き戻す形で更に続落する可能性も視野にいれる必要がありそうです。
現状は、エリオット4-3とABC調整後の下落となって中長期の下落5波目スタートの両シナリオを想定しており、短期的にはエリオット下落3波目継続中、もしくは4波目に移行したように見えるため、まだ続落してもおかしくないように見えます。但し、これだけ3波で強く下落するとフェイラーすることもあるので微妙なところではありますが、買いを検討するのであれば再度136~137.30まで下落して下値が固いようであれば買いを検討するのが良さそうです。もし、強く下落した場合は135.10~133.70に引き付けて買いを検討するのが良さそうです。
BTCUSD今週は先週の市場予測よりも弱い雇用統計(非農業者部門)に続き、6月の米PPIは、前年同月比0.1%上昇、前月比も0.1%上昇とともに予想に届かなかったことによって市場では複数回の利上げは難しいとの見方が一段と強まり、金利が低下する方向に動きました。市場は「利上げ」よりも景気後退度合いを気にし始めてきている様子が伺えます。実質金利も一時は1.7%台後半まで上昇したものの、今週は1.6%まで低下して終えています。これにより実質金利乖離率は若干ではあるものの下ザヤとなっていることから向かい風は一旦止んだといえるでしょう。
BTCとETH両方を見ても、ロングがまだ大量に積みあがっていることからアセマネ勢は依然としてロング目線ではあるものの、上値が重い状況が続いていることを見て若干ロングポジションを落として、ややヘッジショートを行っている様子が伺えます。
CMEの取組高を見ると過去最高値のところまで上昇して取組高が減少しており、USDベースで見ても2021年後半のコロナ金融緩和相場以外で2回頭を抑えられたポイントまで来て取組高が減少しています。ここを超えるにはブラックロックのETFが承認されるなどのポジティブニュースがないと、更に取組高は積まれにくい水準まできているため、万が一ブラックロックのETF承認が却下されるのであれば、逆にトップとなる可能性には注意が必要です。特にアセマネが過去2週連続で大幅にロングを増加させた$30480~31105を超えないうちは要注意。
素直に見れば株価や銅、実質金利に対しても下ザヤとなりはじめているのでサポートが入りやすいため$29940~30345で「買い」という選択肢になるのでしょうが、下ザヤ度合いも顕著に下ザヤになっているわけではなく、上述した通り株価がそろそろ調整入りしてもおかしくない場所まで来ているため、買いを検討するにしても、もう少し下に引き付けて買いを検討するのが良さそうです。
買いを検討するのであればアセマネのロング平均価格が集積している$27320~28210で下値が固いようであれば買いを検討するのが無難そうですが、まずは$29265~29835に引き付けて買いを検討するのが良いでしょう。これまでも述べてきた通り、$31545~32500には週足100SMAと2022年3月28日の高値と11月21日の安値を結んだリトレースメントの50%が位置しているため、ここを抜けてくれば次は$35185~36530をトライする動きとなるでしょう。
先週の値動きと来週の見通し【先週のまとめ】
先々週の雇用統計で予想22.5万人のところ、結果は20.9万人。その結果においてドルが売られた。それに引き続いて今週発表されたCPIの結果はコア・総合ともに小幅に下落。雇用統計と相まって、今週はドルが大幅に売られた。
【ドルストレート】どの通貨ペアも大幅に上昇。しかし、ドル/カナダに関しては今週のカナダ金融政策で予想一致の5.00%利上げの発表のため、カナダドル買い勢力が強くなく、週末の調整で大きく戻されたことで微小の下げとなった。
【クロス円】どの通貨ペアも下ヒゲ長めの小幅な陰線・陽線で確定。週前半は円高の流れだったが、週の半ばからドル安の影響でドルストレートが大幅高の流れで巻き戻されたことでピンバーのような形である。しかし、円が激しく売りたたかれているわけではないので、安易に逆張りはしづらい。
【米金利】長・短期ともに大幅に下落。ドルストレート同様先々週の雇用統計とCPIの予想下振れの影響で下落している。だが、金曜日発表されたミシガン大学消費者態度指数・速報値で大幅な上昇値が発表され底堅いインフレ懸念再発で上昇。そのため、下ヒゲを長・短期ともにつけている。
【株】米株は、中程度で上昇。先々週の雇用統計と今週のCPIの結果を受けて大きく続伸するかと思いきや、そこまでの伸びは観測できなかった。要因としては、経済の後退の結果を受けて、企業の成長が見込めない点と年度最高値の警戒感が米株の買いを抑えたのではないかと考えられる。
日株は、実線短めの陰線で確定。先月の大口のリバランス以降から引ける下降チャネルから出られず下値更新の下落トレンドを形成しており、買いの流れは完全に一服感がある。木曜には少し大きめの買いがあったが金曜で不完全な包み足で売り戻されている。ドルに集められた資金の受け入れ先には日株は選ばれなかった模様...。
【原油】週足で陽線で引けている。これでWTIのCFDは3週連続での上昇。今週のインフレにかかわる指標はまちまちであったが、減産の影響も相まって未だ上昇を続けている。だが小幅な値動きであるので注目度は低い。
【金】週足で、陽線で確定。米経済指標におけるインフレ懸念の下落から米に保有されていた資産の受け入れ先となった。きんにっ発表されたミシガン消費者態度指数を受けてもそれほど大きな下落は見受けられなかった。今後資産として保有してもよいかも?
ドルインデックス 101ドル目指す展開かチャートは日足です。
白で引いたラインは直近のサポートですがそこをブレイクしリターンムーブ後下落してきました。このラインをほぼ明確に割れてきたと言ってもいいと思います。
その先目指すは101ドルです。
ここは日足で見てもサポートになっているところですが、何度もタッチして反発して下抜けできず、また再チャレンジとなります。
先ほどアイデア投稿であげたポンドドルで書いたように、この先のドルはファンダメンタルズ分析によると下落と予想しています。
よって今回の101ドルチャレンジは割り込む可能性が以前より高まっていると考えています。
直近では明日のCPIが注目されていますが結果によっては101ドルを目指す展開を予想しています。そうなればドルストレートの通貨ペアはドル安方向に進んでいくと思っています。
もしCPIが予想よりも鈍化する場合はその限りではございません。
ポンドドル 週足レジスタンス突破すれば大きな上昇トレンドにチャートは週足です。
まさに今、目の前に大きなレジスタンスが立ちはだかっているのがポンドドルです。
週足で見るとそれがお分かりいただけると思います。
週足の200SMA、2.116あたりの高値と1.036あたりの安値を結んだフィボナッチで見ると23.6%のところまで上がってきました。
4時間足で引いた黄色のフィボナッチでも61.8%が同じところ付近で重なっていてクラスターポイントと言えるでしょう。
ここを突破するかどうか重要なポイントになってくるわけですが、私は突破するんじゃないかと思っています。
理由は先週の雇用統計から強烈なドル安円高となっているからです。
ポンドドルなので、なぜドル安になっているか触れておくと、FRBが今後利上げするのは多くてもあと2回で7月に1回実施が90%以上織り込まれています。
CPIは順調に下落しており、現状の政策金利を維持するだけでもインフレを抑える効果はあるので、ターミナルレートは近いです。
足元の経済も強くタカ派な姿勢を貫いて今月頭まで強かったドルでしたが、雇用統計の鈍化を見て一斉に利食いが入ってきていると推測されます。
一方ポンドはまだまだインフレが高止まりしており、金利政策も後手に回ってしまっている状況です。今日発表されたイギリスの賃金上昇率時は前回が6.5%に対し6.9%とかなり高くなっています。これはインフレを助長する要因となる為、さらなる利上げを強いられることからポンドは上昇しました。
これまでのドル高の巻き戻しも相まってポンドドルはさらに上昇していくのではと思っています。
ではトレード戦略ですが、50pipsほどの押し目で入っていくか、1.30あたりのブレイクの揺り戻しを狙うか、明日の米CPIの数値を見てドル高になったら入っていくかの戦略になるかと思います。
個人的には50pipsほどの押し目で入っていって、CPI前に逆指値を狭める作戦でもよさそうかなと思っています。
USDJPYポジション動向ですが、先週は144.45近辺で大口、アセマネ、レバファンドはJPYネットショート増加、小口縮小なので、144.45でJPYショートを行って現在含み損を抱えているプレイヤーが多いことになり、この価格近辺まで上昇してくると上値が重くなる可能性があります。
エリオット波動の観点から、3波が終了して4波調整もしくは 3-5-4。但し3波がスタートしている可能性が高く、3波形成後の調整であることがよくあります。いずれにせよ今発形成している調整後にドル高は続くとみており、4波目調整に入るか、それとも続落後に4波目に調整に入るかにもよって動きは変わってきますが、買いを検討するのであれば下落5波形成確認後に140.65~141.55で下値が固いようであれば買いを検討すべきで、ここはDXYのレバファンドがロングをした位置でもあり、前回高値波乱が起こった際に1回サポートされた水準でもあります。
先週の値動きと来週の見通し【週のまとめ】
先週は雇用統計が金曜に控えておりそれまでの値動きは大きいものではなかった。雇用統計後、ドル安・円高の傾向があるが本質的な値動きとは思えない。
【ドル円】週足では小幅な陰線で確定。金曜の雇用統計までは上値が144.500近辺で重くなり小幅な値動きだった。雇用統計の結果ドル安・円高の流れになり下落し確定。日経の下落も相まり、大きな動きを見せたが米利回りは大きな動きがない上、円安の本質的な金融政策が変わっていないことから継続な動きになりにくいと思われる。
【ドルストレート】週足で陽線で引けている。どの通貨も雇用統計で大きな値幅をつけており、ドル安の影響で伸びている。しかし、米利回りが大きな下落を見せていないことから大口の調整のための一時的なフローの可能性が高い。
【クロス円】週足で大小まちまちだが、陰線で確定。しかし、YCCの修正もなく引き続き円安から変わらない。ドルの動きを見て押し目を買いたい。
【米金利】週足で短期は小幅な陽線、長期は大幅な陽線で確定。雇用統計の結果はまちまちだったものの予想値を下回る雇用数に短・長期の値幅が縮小した。米経済の悪化を忠実に織り込んでいる。
【株】米株は、小幅に陰線で確定。重要指標前で値動きが小幅だったことと買われすぎの高値警戒のところから、値幅は限定的となり、雇用統計結果株安に繋がった。
日株は、中規模の陰線で確定。先週の陽線を包み足で下落させ、日株の10週以上続いた上昇に一旦の停滞または下落の可能性が濃厚と感じる。
【原油】週足で陽線で引けている。サウジアラビアとロシアの減産報道が値動きを上昇させた。だが、WTIで73ドルと未だ大きな値幅上昇ではないため、警戒感は薄い。
【金】週足で、陽線で確定。リスクオンの影響で値を上昇させた。特に気になるものはない。
BTCUSDFOMCと雇用統計を経て現状を考えてみたいと思います。まず実質金利はFOMC議事要旨後、雇用統計前の結果なので週明けはまた1.6%台に低下している可能性は高そうですが、議事要旨では継続利上げ姿勢が示されたことで1.78%まで上昇し、ここ直近の最高値を更新しており、再び上ザヤとなっています。
米長短金利差は、弱い雇用統計をうけて利上げ懸念がやや払拭されたことで急反発しています。しかし、それでも上ザヤとなっています。米ドル流動性指標は、今週はやや反発して終わっているものの、乖離率はまだかなりの上ザヤとなっています。とはいえ、リバースレポは、今週は減少の一途をたどっていることから市中に資金は流れているため、サポートは入りやすいように見えます。期待インフレ率は相変わらず2.2%台で推移しており横ばいの状態。
乖離率はBTCUSDはまだやや上ザヤとなっているものの、ETHUSDに対しては下ザヤとなっていることから期待インフレ率の観点から言えばETHUSDの方が今は買われやすいように見えます。
ファンドの動向ですが、大口に関しては2週連続でロング大幅増加となっておりすこぶる上昇に対して強気です。小口も2週連続でロングを増加させていますが、大口ほどは増加させておらず今週は若干のロング増加となっており、ショートも若干減少。これにより大口も小口もほぼショートは行っておらず、ロングを積み上げていることから両者とも完全強気だといえます。ショートはほぼ保有していないのでショート平均建値は気にする必要はなさそうですが、ロング平均建値が$28640~29585に集積しているので、ここを下抜けない限りは買い圧力がかかりそうです。しかし、大口のロングの変化率を見るとチャネルライン上限に到達すると上値が重くなる傾向があります。
$30480~31105はここ直近2週間でファンドが大量にロングを積んだ場所であることから、ここを突破してロールリバーサルが起これば更に上昇する可能性が高まりそうです。しかし、逆にここをなかなか上抜けられないとなると上値が重い展開が続きそうですし、現在はロングが大量に積まれていることから下落した場合はロングのロスカットを巻き込んで大きく下落する可能性もあるでしょうか。
現在はまだ短期的な逆三尊形成中でありランニングフラットにも見えるので、現在の位置からのロングのトライもありですが、新規でロングを検討するのであれば短期的なABC調整$28640~29585まで引き付けて下値が固いようであれば買いを検討するのが良さそうです。$31545~32500を突破できれば$35185~36530まで上昇する可能性がありそうですが、年内はこの辺が上昇の限界かもしれません。
BTCUSD保守派のジェームズ・オキーフ氏がブラックロック社員に対して工作的なインタビューを行った際に、ブラックロック社員は「議員の買収は簡単で、10万ドル~50万ドルくらい払えば大概の要求は聞いてくれる」と述べたことがETFが承認されるだろうという見方に繋がって買われていると考えられるでしょうが、承認されるかはまだわからないですね。
金利動向は実質金利は後2回の利上げが懸念されて高値圏で推移しているものの、まだ直近の最高値を更新しておらず、1.5%台後半~1.6%台で推移しています。乖離率は若干の下ザヤとなっていることから、実質金利がこれ以上上昇しないのであればサポートが入りやすいように見えます。また、米長短金利差は最安値を割れていませんでしたが、若干ではあるものの最安値を割れて1981年以来の逆ザヤ度合いとなっています。これにより乖離率は相変わらず過去最大レベルとなっていることから、これが解消しない限りは上値が重い展開が続くように見えます。従って、そのカギを握るFOMCはビットコインにとっても重要な指標となるのではないでしょうか。
米ドル流動性指標は、先週は減少の一途をたどったものの、今週は若干回復しています。
米長短金利差と流動性の観点からは強い逆風が吹いている状況ではあるものの実質金利に対しては下ザヤとなっていることから下落すればサポートは入りやすいため$28770~29750ではサポートされやすいように見えますし、大きく下落しても現段階では$27320~28210くらいがメドにように見えます。買いを検討するのであれば$28770~29750に引き付けて下値が固いようであれば買いを検討するのが良さそうですが、逆三尊が形成されるようであれば、$29840~30170での買いの検討もあるでしょうか。
ドル円 目先144.2付近を割れると下落かチャートは1時間足です。
目先下降三角を形成しており、144.2あたりのサポートを割れると崩れていきそうな形になってきました。
もう少し目線を延ばすと上昇予想なのは変わりはありませんが、今からはあまりロングを持ちたくないなという印象です。
1時間足のSMAもサポートになってきており、上値も切り下げてきています。
一旦ロングトレードは様子見としたいと思います。
今週はアメリカのISMや雇用の指標があり、悪い数字が出れば143円台までの下落は十分にあり得ます。
今週の相場はなかなか難しく手が出ませんが、現状雇用統計を見てからトレードを開始しようかなと思っています。
数字が問題無ければ強気で買いを仕掛けていく予定です。